世界一周 かなの旅風日和

気持ちの良い風が吹いたら 風に身を任せたり、時に逆らったり、 のんびり旅にでる。 そんな旅風に吹かれた日々の記録。

【パミール高原】地元の人達とわいわい

◎2017年9月30日〜31日

今日は、タジキスタンで最も有名な
パミール高原についての記事です!

パミール高原とワハーン回廊という、
自然の美しい道を行くことが旅人が
タジキスタンに行く最大の理由だと思います◎

私は今回、オシュにあるオシュゲストハウスからタジキスタンのムルガブ行きのシェアカーを予約しました。

チェックインしたらすぐにオーナーに、明日のシェアカー空いてるよ!と言われ急遽決定(^o^)💦
1日くらいオシュを観光しても良かったけれど、タジキスタンも寒くなると思ったのでさっさっと出発することにしました。

他のゲストハウスだと少し値段が、安くタジキスタンのムルガブに行けるみたいです。

てっきり、宿で一緒だった外国人のバックパッカーたちとシェアすると思ったら、
早朝、その時間に居たのは私だけでした!

代わりに車で一緒になったのは…
こんな可愛い二人の姉妹とおばあちゃんたちです!


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元々、パミールやワハーンは、公共交通機関がなく、各主要都市をシェアカーで周るしかありません。
もしくは、旅人同士で貸し切ってしまって、効率よく回る方法!

私は後者で本当は行きたかったのですが、
キルギスで仲間が作れず一人参戦になりました◎

だから、本当はすごく不安に思ってました。

でも、1日目のムルガブまでのシェアカーを終えて、それは全くの杞憂だったと気づきました(^o^)

なぜなら、地元の人たちと乗り合わせるシェアカーはとっても楽しいからです。

この二人はもちろん、おばあちゃんたちとも
会話にならない会話を楽しみました!
二人がめっちゃ可愛かった。
お姉ちゃんが狭そうだったから、
私の膝に乗りなよ!
と提案しても最後まで
乗ってくれなかった(笑)
でもそれもおかしかった!

途中でチャイタイムを挟みつつ、みんなで和気あいあいと進みます。

また、タクシードライバーに明日、ムルガブからホーローグという街まで行きたいことを伝えたら、その日の宿と車を早速用意してくれました。

といっても、それはそのドライバーの家での民泊とドライバーの友達の違うドライバーの紹介です(*^^*)

旅人がとても多いので、パミール沿いの人たちはこんな風に慣れた様子で、私に色々提案してくれました♪

ドライバーのお宅は、じゃがいもとお肉の塩辛炒め物やナンなどが夕飯に出てとても美味しかったです。
またそこの家族がみんなかなりアットホームにむかえてくれて嬉しかったです。

2日目は、ムルガブからホーローグまで。

この道がパミール高原の本番です。
広がる大地と高知ゆえの空の近さ。
確かにそこには絶景がありました!


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しかし、私は気づいてしまいました。

この景色、すぐに飽きてしまう‥‥

だから、正直景色よりも車の中で、
コミュニケーションとった地元の人たちとの時間の方が私にとっては印象的です。

ただ、旅人同士でシェアカーした場合の最大のメリットは好きなところで止まれることです。
そして、写真撮影タイムが始められる。
写真を撮りたい人や自然の絶景が好きな人にはおすすめです。

【移動情報】
オシュ→ムルガブ 2500ソム
(オシュゲストハウスで手配)
ムルガブ→ホーローグ 150ソモニ
(前日のドライバーに交渉)
ムルガブ宿 ドライバー宅 10ドル

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【トクトグル経由】ビシュケクからオシュ

◎2017年9月27日~28日

ビシュケクからオシュは12時間ほどのシェアクシーで向かうのが定番だが、
私は今回途中のトクトグルという町で一泊することにしました。

理由①
オシュから12時間はきつい

理由②
直接、オシュに行った場合、夜遅くに到着して二日目から観光するなら、
二日かかるけど、翌日、トクトグルを朝出て、午後に到着してオシュを観光しても良いな
と思ったから

そんな理由で間を挟むことに、結果的にはうーんどちらでもよかったかなという感じです。
単純に間の町を挟むことで疲れはしなかったんだけど、
トクトグルという町に特に見どころがなかったのと
トクトグルとオシュ間がマルシュだからめちゃくちゃ時間がかかった。(6時間くらい)
タクシーじゃないからオシュ到着が割と辺鄙なバスターミナルで困ったからです。
14時半くらいにオシュに着いたんだけど、思ったより遅くて観光できなかった。
値段的には宿泊費を入れても、直接タクシーで行く場合とほとんど同じくらいです。
宿をバスターミナル近くの格安の古いとこにしたらむしろ泊まったほうが安いかもという感じです。

だから、田舎村に泊まってみたいなぁとか、とにかくゆっくりキルギスを堪能したい人にはこの方法をお勧めします。

それにしてもこの道・・・本当に本当に景色が美しかったです!
トクトグルに行くまでに峠を越えるんだけど、
今まで見たどの景色とも違いました。
黒々とした大地に光が浴びて、雪がぱらつくさまがおどろおどろしくもあり、生命力を感じました。
たくましく生きる羊飼いの姿が印象的。
途中羊の群れをなんども追い越したり、邪魔されたりするのですが、
羊のお尻がめっちゃかわいい!


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この後タジキスタンに行くから、こんなの絶景の序の口だろうと思っていたんですが、
パミールやワハーンを越えた今もこの景色がもう一度見たいと思っています。

そして、油断して写真を撮らなかった自分…(´;ω;`)

だから、トクトグルへ行くか行かないかというよりは、
夜行で行ってこの景色を見ないのはもったいなないなという感想です。

後、オシュのこの団地の絵がめっちゃかわいかったです。
オリンピックのマスコット!旧ソ連好きには有名みたい(^^)/


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【行き方】

・西バスターミナルの東の外れよりトクトグル行きのシェアカー
(トクトグルって連呼したら連れてってもらえます)
・トクトグルからオシュは毎朝7時頃にバスターミナル発

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【アラコル湖】雪山を滑り落ちて、この旅一番のピンチ

こんにちは!

今回は、キルギスで最も有名なイシククル湖観光とアラコル湖という秘境トレッキングについてです。

◎2017年 9月24日~26日

ようやく、ビザ問題も落ち着き、はやく行きたいと思っていたカラコルという町に行きました。

この町は、キルギスの最も定番なイシククル湖の東側に位置する町です。
カラコル自体はそんなに見どころがないのだけど、
ここからのトレッキングコースがとっても有名です。

(カラコルでは、アシュランフーというピリ辛冷麺を食べたり
世界で2番目の規模というアニマルマーケットに行ってきました♪)

定番のトレッキングコースは、アルティンアラシャンという温泉のでる村?まで行くものです。

そして、さらにそこから離れたアラコル湖という美しい秘境の場所まで行こうと私は思っていました。

スケジュールとしては・・・
一日目 カラコルからアルティンアラシャンへ
二日目 アルコル湖にいって、アルティンアラシャンへ戻る
三日目 カラコルへ
という二泊三日です。

しかし、かなりオフシーズン、行けるギリギリと言われていました。

とはいえ、ずっと早く行きたいのに、ビザのせいで足止めを食らっていた私。
そのせいでアラコル湖に行けなかったら、さらに後悔してしまう。
だから、みんなからの忠告もふんふんと聞いて、絶対行くと決めていました。
しかも、元々持っていたコンバースのスニーカーで・・・。

オフシーズンの山を舐めていました。

カラコルからアルティンアラシャンまでは、マルシュに乗って手前で降ろしてもらいます。
そこから6時間ほど一人トレッキング。

今回のカラコルトリップは、南旅館であったK君という大学生と一緒に来ました。
しかし、彼はさらに難易度の高いトレッキングコースを行くことにしたので、朝から別行動です。
二日目のアルティンアラシャン泊で会えるかもね!という感じでした◎

私は歩くのも遅いし、迷惑をかけたり、そのことで気を使ってしまうのではと思ったので、
気兼ねなく一人でハイキングの方が楽だろう。
会えたら、会おうね~感じのゆるさで良かったとその時は思っていました。

アルティンアラシャンまでの道のりは、川沿いをのんびり。
長くて途中飽きもしましたが、自然の中を黙々と進んで気持ちが良かったです。


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到着して、何軒かある山小屋の一つ「アルティンアラシャン」というところにしました。

本当は値段の節約のために、夕飯を頼まないつもりだったのですが
(代わりに食料を持参)

あんな風に思っておきながら、孤独のトレッキングに早速寂しくなり
他の宿泊者と会話するために夕飯をオーダーしました。

ドイツ人の旅グループと一緒に食卓を囲みました♪

また、さすが温泉で有名な場所。
海外の温泉はなんだかんだがっかりすることが多いのですが
ここは湯の質がかなり良かったです。
設備は微妙ですが、個室になっていてゆっくり入れます。

そして、運命の翌日。いざアラコル湖へ向かいます。
往復10時間ほどを考えていました。

とにかく心配だったので、朝食後7時くらいには出発しました。
おそらくアルティンアラシャンにいた旅行者の中で、最もはやく出たと思います。

道は、旅人の必須アイテム「MAPS.ME」のGPSを頼りにすれば、特に困ることなく進めます。
(方向音痴の人は注意かも)
案の定、どんどんヨーロピアンの方に抜かされていきます。

といっても、やはりオフシーズン、アルティンアラシャン側からも私も入れて10人も上っていなかったと思います。

途中、ところどころ、雪道になりました。
そんなに積もっていないので、雪に滑るというよりは、道がぐちゃぐちゃして歩きにくいのと、靴がすごく汚れるのが面倒な程度でした。

ひたすら歩く。

途中、結構大きな川を越えました。石の上をピョンピョン飛んで。
こういうのは得意です。

標高が上がるにつけ、雪がちらつき始めます。
天気も悪い。独りぼっち。
なんとなく、不安な気持ちが大きくなります。

そして、ついに最後の難関と聞いていたげき坂を前にします。


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この時に、昨夜夕飯を一緒に食べたドイツ人グループがアラコル湖から戻ってきて、
すれ違いました。
残り一時間くらいだから頑張れと声をかけてもらいました。

他の登山者とも何人かすれ違いました。
K君が選んだガチ登山コースの人たちのようです。

そういえばK君とは会わないなぁ。
彼はサンダルで登っていたのでもしかして雪がすごいし引き返したのかも?と思いました。

むしろ、危ないからそっちのほうが良いんじゃないかと思うくらい、辺りは完全に雪山でした。

すれ違う人にその靴では登るのは無理だといわれました。
しかし、ここまで来て行かないわけにもと思い、無理だったら引き返すからといって私は進みました。

また、すれ違った女性の一人にライトを持っているか?聞かれました。
私はすっかりアルティンアラシャンの山小屋に置き忘れてしまっていました。
彼女は、私がこの後かなり遅くにしか戻れないのではないか心配して、
自分の持っていた小さなライトをくれました。

自分の装備の甘さに大反省でした。

また、彼女は私の後ろにいた別のポルトガル人に、私を気にかけるように言ってくれました。かなり申し訳ない。
その時は、あまり余裕がなく、ひたすらその好意に甘えていました。

そして、なんとか一歩一歩進み、頂上へ。
途中で、これ下り大丈夫?というくらい急な坂がありましたが、そんなことを深く考える余裕はありませんでした。

登り切ったときに、視界に入ったのは、青く透き通ったアラコル湖!



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そして・・・あれ!K君!
なんとちょうど同じタイミングに、反対側から上っていたK君と頂上と出会えました。

一人で上ったほうが気が楽だなどど思っていたけど、
かなり辛い中の再開に、やっぱり旅は道連れが大切だと噛みしめました。

頂上に到着した喜びは束の間、天気はどんどん悪くなるので
すぐに下山することにしました。

下りは慣れていない私が先に行ったほうが良いかと思い。
率先して進みます。

すると・・・・

一歩を踏み出してすぐに、雪の登山道を滑ってしまい、道からそれて15Mほど雪山を滑り落ちました。

しっしっ死ぬかと思った。
めちゃくちゃ怖かった。

滑っている時は、意外と冷静で「とにかくスピードを緩めないと。
スノーボードを思い出して」と体を横向きにすることを意識しました。
走馬灯のように思い出が浮かぶと思ったけど、そうでもなかったです。

K君が上から
「大丈夫ですか?けがはないですか?」
と大声で叫んでいます。
その時は全く痛みがなかったのですが、指やおなかに擦り傷がたくさんできていました。

また、ダウンも何か所か石で切れていました。顔じゃなくて良かった。

意外と冷静に、私は大声で
「心配かけてごめんね、私この後どうしたらいい?」と叫びました。

登山に慣れていないので、K君やポルトガル人に
こういう時は対処を聞いたほうが良いと思いました。

二人は、体制を整え下半身に力をこめ、座ったままの姿勢で登山道に合流するように、
少しずつ下るように指示してくれました。

そのように進もうとするのですが、ちょっと進もうとすると、
傾斜がきついので勝手に体がずるずる滑ってしまう。

こっ怖い。

正直、もしもここに恋人や頼れる昔からの友人がいたら、その場で泣いてしまったかもしれません。

しかし、K君やポルトガル人に迷惑をかけるわけにはいかないと、
勇気を振り絞り少しずつ進みました。

K君は、ゆっくり下っており、合流できそうな登山道で待っていてくれました。

手を差し出してくれて、それを掴みました。

この状況、本当に王子様に見えました笑


ポルトガル人はさらに後ろにいた人と合流して、下山するとのことで、
私たちはアルティンアラシャンまで大急ぎで戻りました。

雪道ゾーンを越えると、急に天気が良くなり、絶好のトレッキング日和☆

下りのほうが、山をゆっくり見ることが出来て良かったです。
ダウンが切れていたので、歩くとふわふわと綿毛が宙を舞うのがおかしかったです。


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その後、なんとか暗くなる前にアルティンアラシャンに戻り、念願の温泉に入りました。
出発から12時間くらいかかりました。

景色もさることながら、今回は危険な状態になったときに、
パニックにならず冷静に対応する方法を学べて本当に良かったです。

過酷な山登りは、気合で何とかなるけど、
本当に雪山は舐めちゃダメですね。

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