世界一周 かなの旅風日和

気持ちの良い風が吹いたら 風に身を任せたり、時に逆らったり、 のんびり旅にでる。 そんな旅風に吹かれた日々の記録。

旅好き女子におすすめする恋愛小説

今回は世界一周の記録から離れて、私の大好きな小説×旅について書きたいと思います。

タイトルの通り、旅好きな女性がきっと気に入る小説を3作品ご紹介いたします。
どれも映画化されているような有名作品ですが、改めてお付き合いください。



冷静と情熱のあいだ 江國香織 辻仁成

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)


  • あらすじ

かつて恋人同士だったあおいと順正は、それぞれイタリアで現在の生活を送っている。
お互いを想いながら、その気持ちを封印しているが、
「10年後フィレンツェのドゥーオモで再開しよう」と昔交わした約束を二人は忘れることが出来ない。

  • 旅好き女子へのおすすめポイント

イタリアのフィレンツェだけでなく、ミラノなど海外生活の描写が美しい。
約束の地「ドゥーオモ」で待ち合わせをするというロマンチックな展開。

  • 感想

お互い「過去の恋」だと胸に閉まった想いを、
いつまでも大切にする気持ちに共感しました。
今でも叶わない恋を前にして
「10年後にフィレンツェのドゥーオモで待ち合わせしよう」と言いたくたまりません。笑 
又、この本はあおいの目線を江國香織が、順正の目線を辻仁成が書いています。
男女それぞれの感性がこの物語には込められています。



「サヨナライツカ」 辻仁成

サヨナライツカ (幻冬舎文庫)

サヨナライツカ (幻冬舎文庫)

  • あらすじ

“好青年”と呼ばれる豊はバンコクの海外赴任先で、謎の美女・沓子と出会い恋に落ちる。
彼は婚約者がいるにもかかわらず、沓子の魅力に惹かれ逢瀬を繰り返す。

  • 旅好き女子へのおすすめポイント

旅人の聖地バンコクというイメージが強いけれど、
オリエンタルホテルなどアジアンな高級リゾート地としてのバンコクが舞台でうっとり。
不倫やセックスなど大人な恋愛模様にドキドキ。

  • 感想

バンコクの熱を帯びた空気と刺激的な恋愛物語がよく合うと思います。
東南アジアが好きな旅好きな方が多いと思いますが、
あまりそこでのロマンチックな物語はないと思うのでぜひ読んでみて欲しいです。



「グレートギャツビー」 フィッツジェラルド村上春樹

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)


  • あらすじ

1920年代の華々しいニューヨーク。
主人公はその地での生活に夢みて、引っ越しをし、隣人の超お金持ちギャツビーと出会う。
しかし、彼は主人公の従妹である既婚者のデイジーを一途に愛し、デイジーのために成功し、今の地位を築いてきたと知る。
主人公はその二人を引き合わせ、ギャツビーの夢を叶えるのだが…。

  • 旅好き女子へのおすすめポイント

1920年代のニューヨークのエネルギーに満ちた姿が生き生きと描かれている。
ギャツビーがデイジーを一途に愛する姿に、そんな風に誰かに愛されたいと思わずにはいられません。

  • 感想

一人の女性を盲目的に愛するギャツビーに、痛々しさと同時に美しさを感じました。また、ニューヨークの輝かしさ、眩しすぎて目がくらむ描写を読んで、世界の中心への憧れを抱きました。ちょっと堅めの本ですが、ぜひ挑戦して欲しい一冊です。


以上、3冊が私がおすすめする旅と相性の良い恋愛小説です。
旅のお供に、ぜひとも読んでみてください。